うつ病は他人事では無い!!
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
現代人に増えていると言われる「うつ病」について鍼灸師の視点から解説してまいります。
目次
◆うつ病ってなに?
うつ病とは、やる気が起きない・何をしても楽しめない・気分の落ち込みが激しいなどの気分障害のひとつです。
さらに、集中力の低下や不眠・食欲不振などの身体的な症状も伴うのが特徴です。
最近では、この身体的症状が強くでるために気分障害の症状が分かりにくい「仮面うつ」という言葉もあるくらいに、意外と多くの人がうつ病に当てはまります。
◆うつ病の原因は?
うつ病の主な原因と言われているのが、セロトニンの不足です。
このセロトニンは脳内の神経伝達物質といって、精神を安定させてくれる物質です。
さらにセロトニンは、情動に関係している神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンのコントロールをしており、セロトニンが不足することが精神状態へ悪影響を及ぼすことが分かります。
◆うつ病を改善しよう!!
■ストレスを軽減
ストレスを受けると身体でコルチゾールというホルモンの分泌が活発になります。
このコルチゾールはセロトニンを抑制すると言われており、脳機能の低下につながります。
うつ病患者の多くは血中コルチゾールの濃度が高いことが分かっており、ストレスがうつ病の大敵であることが分かります。
■食事を意識
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンをもとに合成されます。
ですから、このトリプトファンが多く含まれる大豆製品、乳製品、穀類やピーナッツ、バナナなどを意識して摂取してみましょう。
■生活面の見直し
セロトニンは睡眠や身体のリズムをコントロールするメラトニンの材料でもあります。
ですから、うつ病の症状には睡眠障害が伴うことが多いです。
身体のリズムを作るうえで朝に日光を浴びることで、セロトニンを分泌することが分かっており、睡眠障害への対策となるので昼夜逆転のような生活リズムはやめましょう!!
他には、リズミカルな運動習慣でセロトニンが分泌されることが分かっています。
運動はさらにコルチゾールを抑制するので、うつ病に対してとても大切な生活習慣であることが分かりますね!!
■鍼灸治療
セロトニンの不足は脳機能を低下させうつ病を発症させます。
鍼灸治療では、頭部へ鍼(YNSA)を行なうことで脳の特定部位へ血流を促します。
脳血流を確保することにより、脳機能を正常な状態へ近づけることがうつ病への改善へつながるとされています。
さらにうつ病による身体的症状に対しても、痛みを軽減することが可能で日常のQOLを向上させます。
◆まとめ
うつ病は、本人の意思の問題ではありません。
無理をするとさらにストレス値は高まり、症状の悪化につながります。
まずは、無理をせず病院に相談してゆっくり休むことも大切です。
心配ごとや不安なことがあれば気軽にご相談いただければと思います。